ほぼゲーム感想日記
QuinRoseの感想に偏ってます
時折、他ジャンルが飛び交うことも・・・
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今日は2月22日!
にゃんにゃんにゃん と、猫の日ですよ~ ロゼキャラといえばボリにゃんが有名ですが…… もっと元祖に猫キャラいるんですよ~ 忘れてませんか? ということで、まほごしゅからネロにゃんです! BADend後設定でネロ+アリシアSS書いてみました 興味ある方は続きからどぞ~
貴女と2匹月を見る 日もすっかり暮れた真夜中、涼やかな声に目を覚まし、声のする方を見れば、ネロが夜の気をまとい、するりと窓から部屋
に滑り込んできていた。
で会うことしかない今や、その姿の方が馴染み深くなっている。 「あなたまた来たのね……」 はじめは夢かと思っていた逢瀬も幾度も重ねていればアリシアの記憶にも残っている。
「いい加減こんな真夜中に来るのはやめなさいよ。」 ネロはセラスのことについてどこまで知っているのかわからないが、いつもセラスのことをペット呼ばわりし、勝手に敵愾
心を抱いている。 「ねぇ、プリンセス。たまには僕と散歩をしませんか」
だが、ネロはもうセラスのことなどどうでも良いようで急に話題を変えてくる。 。
「こんな夜に?イヤよ」
いくら地位を剥奪された身といえど、王族であった事実は消えない。
「あなたに危険を近づけたりしません。僕だって今のペットほどじゃないかもしれませんが、優秀なんですよ」
甘えるような、すがるようなネロの瞳。 「わっ、分かったわよ……」
ネロの来訪にもどこか夢見心地だったアリシアだが、先の問答ですっかり目覚めてしまい、
「その格好のままで構いませんよ」
言葉の途中に、ネロが何かを呟き手をアリシアの上で振りかぶれば体に変化を感じた。
「ねっ、猫……」 声の方を見れば随分と高い位置にネロの顔。 「ふふ、あなたの毛並みは茶色なんですね。可愛い……」
アリシアの髪の色のままに変化したのか確かにアリシアの毛並みは茶色だった。 様子を見せる。 「あなたが可愛いなんて……」
ネロは猫になったアリシアを抱き上げてうっとりとした表情を見せた。 「これ…呪いじゃないでしょうね……」
変化した自分の姿にアリシアは恐る恐る問うた。
「失礼な!ただの魔法ですよ。それにあなたに呪いをかけられる人なんてそうそういませんよ」
ネロに何か含んだ物言いをされてアリシアは思わず聞き返す。
「そっ、それよりプリンセス。早く行くなら行きましょうよ。夜は短いんですから……!」
怪しいまでに話を変えたネロをアリシアはじとりと見たが、確かにネロの言うことももっともであった。 「さぁ、行きましょう。プリンセス」
振返ればいつの間にかネロも変化したのか、そこに青年の姿はなくいるのは一匹の猫。
「綺麗な月……」
月の光がまぶしいのか月を見上げたネロの瞳孔が細まる。 「あなたは黒猫なのね」 月の光に照らされて黒の毛皮が美しく輝き、薄暗い場所では分からなかった色が良く分かった。 「ふふ、綺麗な色。あなたの髪の毛は灰色だから猫になっても灰色かと思ったら。黒なのね。綺麗な毛皮」
艶やかなそれにアリシアは目を細めた。 「そうでしょう?あなたが好きだって言ってくれたから、ちょっと細工してみました……本当の毛の色は勉強いっぱい頑張ったら灰色になっちゃったから……」
誇らしげな様子を見せたあとに、すぐさま悲しそうな顔をしてネロは一人忙しい。 「ふふ、なんかそんなこと言うと、本当の猫みたいよ」
ネロの呟きにアリシアがおかしそうに言えば、ネロは急に黙り込んだ。 瞳を覗き込もうとは思えなかった。
「さぁ、着きましたよプリンセス」
たっぷりと月を堪能した2人はしばらくして屋敷に戻ってきた。 「ふふ。ふわふわね気持ちいいわ」 抱き上げて柔らかな毛並みを撫でればネロは気持ちよさそうに目を細めゴロゴロと喉を鳴らした。 「本当に猫みたいね」
先ほどと同じセリフをつぶやけばネロは喉を鳴らすのをやめてじっとアリシアを見つめてきた。 「今夜はまるであなたが僕と同じようになったようで嬉しかった……。まるであなたが僕だけのあなたのようで……」 ネロは猫の姿のまま言葉を紡ぐ。 「でも、やっぱりあなたはあなたのままが良い。こうやって撫でて欲しい。」
切ない声音で呟きながら、撫でる動きが止まっていたアリシアの手にネロはぐいぐいと自分の頭を押し付けてきた。
「もっと可愛がってください。褒めてください!昔みたいにいい子だねって……!」 にしているのに、あなたは……あなたは……っ!!」
いつかのようにネロがヒステリックに叫びだす。 「プリンセス!プリンセス!プリンセス……御主人様っ……!!」
喉を引き絞るような声。 「帰ってきてください!僕たちのところに、御…」
最後まで聞いていたいのに、聞かなければと思うのに何故かアリシアに急激な眠気が襲いかかる。 「御主人様……っ?」 あぁ、何故その呼び方に懐かしみを覚えるのだろう。 (ネロ……私の可愛い……) 「やめないかネロ……」 落ち行く意識の中、アリシアはここでは聞くはずのない声を聞いた気がした。 (あぁ、泣かないで、嘆かないで。私の愛しい……) そこでアリシアの意識は完全に途切れた。
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