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ほぼゲーム感想日記 QuinRoseの感想に偏ってます 時折、他ジャンルが飛び交うことも・・・
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最近またもまほごしゅのマイセンブームが来てます
マイセンのアリシアへの想いを思って毎日もだもだしています
本当に報われないあのあんちくしょうは愛おしいです

今回はそんなマイセン妄想から派生してしまったSS

マイセンの学生時代どんなんだったんだろう~?
とか、あんだけアリシアラブなのにエルランジェとどんな付き合いしてたんだよ!
とか色々妄想した結果…
エルランジェ勝手に捏造してしまいました…

公式が大陸供給してくれないのが悪いと思うんだ!
うん

とうわけで、今回はパロどころかキャラも完全捏造なので、
そういったのがお好きでない方は閲覧はご遠慮下さい。

なんでもおk!という猛者のみつづきからどぞ~




お前がくれるものは痛みさえ愛おしいけれど

 

私には理解できないな。


心底不思議そうな、でもどこか興味深そうな声音にマイセンは俯けていた顔を上げた。
見上げればそこには皆と同じ制服を纏っているというのに、どこか逆らい難い威厳をもつ少女。
その雰囲気から同学年の生徒たちからは遠巻きに見られがちだが、マイセンにとっては見知った顔で浅からぬ仲だ。

「エルランジェ…」

上がる息をこらえながらなんとかその少女の名前を呼べば、エルランジェと呼ばれた少女は床に蹲るマイセンを見つめたままついっと顎を上げた。
そのせいでマイセンを見下す形になり、ますます威厳たっぷりなのだが、その様がなかなかどうして板についている。
そしてその体制のまま先ほどの続きとばかりにいきなり話しだした。

「私は自分の責務も理解しているし、そこから逃れたいなどと思ったことは無いが、それでも窮屈さは感じるし、自分に自由はないことも知っている。」

そこで一旦切ってエルランジェはマイセンをじっと凝視した。
まるで底まで見透かされそうな、全てを見通そうとする瞳。
エルランジェは先ほど自分でも言った通り、生まれもっての不自由さからか知ることに貪欲だ。
それとも彼女が生まれ持って担う責務がそうさせるのか、なんにせよ彼女はいつも何もかも知ろうとする。
今も何かを得ようとマイセンを見つめ続ける。

「だからこそ理解できないな。自ら何かに束縛されようなんて」
「はは、分からなくていいよ。これが俺とあいつを結ぶ絆だ」

ぎりぎりと体を苛む痛みに息を荒げながら、マイセンはいつもの体でエルランジェの言葉を軽く返す。
笑っているがその額には大粒の汗がにじみ出ているのは隠しようもない。

「本当に毎度の事ながら、お前には嗜虐趣味があるのかと疑うよ。」

マイセンの軽い様子に合わせるように、エルランジェは苦しむマイセンを見ながら愉快そうな口ぶりで話した。


マイセンの中にある魔力。
それは妹から肩代わりした魔力で。
創生の女神の魔力だ。

自分の容量をはるかに超える魔力は到底マイセンの体内に収まりきるものではなく、
その反動は常にマイセンの体を蝕む。

ミハエルに食してもらえば楽になることは分かっているが、
そうすると今の体の痛みに加え精神的な痛みを伴う。
「あれ」は大分慣れたとはいえ、正直進んで受けたいものではない。

その後に幾ら体が楽になろうと・・・。

だからミハエルが幾ら強請ってこようと、マイセンは限界まではいつも我慢してしまう。
もちろん契約分の魔力は定期的に与えてはいるけれど、それ以上のことはできればしたくない。
だからこそいつもこうして体の痛みに一人もんどりを打っている。

その様をエルランジェに見つけられたのはいつのことだったか。
勘の良い女性だから薄々マイセンの他とは違う様子には気づいていたかもしれないが、
マイセンの真実を知ったのはマイセンの苦しむさまをたまたま見つけてからだ。

シンフォニアの抱える真実と、マイセンの抱える事情、悪魔と契約している事実に
エルランジェはその理知的な瞳を爛々と輝かせていた。
同情するでもなく、共感するでもなく。
そこにあったのは純粋な好奇心だけだった。

今もエルランジェは哀れむでもなく愉快そうにその目を細め、
床に横たわるマイセンの体をエルランジェは優しい手つきで撫でている。
その柔らかな感触にマイセンも目を細める。
体の痛みがそれで軽減されるわけではないが、女の柔らかな感触はいつもマイセンを癒してくれる。

あいつのことを想わないときはない。
自分しか担えないこの役を放棄したいとも思わない。

それでも、時折この痛みだけは忘れたくなる。
解決しようとも思わない癖に、少しでも痛みから解放されたくて身勝手に何かに縋りたくなる。

マイセンはエルランジェから触れてきたのをいいことに、その白いたおやかな手首をつかみぐいっと引っ張った。
抗う気も無いのか、エルランジェは簡単にマイセンに引っ張られる。

「忘れさせてくれ・・・」

何をとは言わない。

「慰めてくれよ・・・」

唯一の女を想いながらマイセンは今日も他の女を掻き抱いた。







はい!完全捏造エルランジェとマイセンの学生時代のやりとりでした~
その他、マイセンの体が常に痛むとかも捏造ですよ
でも、あんなへらへらしてる下で、めちゃ痛みに耐えてるとか美味しいなぁ・・・とか思って捏造しちゃいましたv
お粗末さまでした

ふぉー!!
本当に報われないマイセン大好きだー!!
そして公式さん早く本物のエルランジェたんに合わせてください!!

以下、一応私の脳内設定エルランジェたん

幼い頃から王位を継ぐことは決まっていた
シンフォニア留学は最後の自由の時間と人脈作りみたいな
幼い頃からの跡目教育により自分の責務を凄いしっかり受け止めていて、厳かというか、尊大な人だといいなぁ…でも、人の感情には疎いみたいなね
んで、処世術として、為政者として人の心の機微は分かるけど理解できない、共感できない。そんな彼女が攻略対象の影響で感情が芽生え苦しんでいく過程をみたいなぁ・・・とか思ってます

エルランジェがそんな人で、マイセンとはまだ恋情がなんたるかも知らない頃何となく付き合ってて、帰国してから恋心を知るも相談できる人とかいなくて、どうしようマイセン…みたいな感じのコイバナ相談が、あのクリエンでのマイセン呼び出しだったら可愛いv
そもそもエルランジェがマイセンと付き合い始めたのは、あんだけアリシアを溺愛する気持ちが分からなくて、恋情を理解しようとするためならいいなぁ、とか色々妄想がノンストップです

そもそも今まで王族主人公は出てきたけど、そこまで自分の責務をしっかり受け止めているような(自覚はあるけど)キャラでなかったから、責務にがんじがらめになってる主人公を、見てみたいという勝手な妄想から生まれた産物です

お目汚し失礼しました~

 

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