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ほぼゲーム感想日記 QuinRoseの感想に偏ってます 時折、他ジャンルが飛び交うことも・・・
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良かった~
なんとかSS執筆今日中に終わりました!!
今日を逃すとたぶん完成は次の週末になってました…
そうなると、気分もそがれてこのSSが日の目を見たかどうか…
でも急いだ分かなりで気が荒いですが…

木の実さんの素敵設定に触発された、まほごしゅ学生組子供SS第2弾です
今回はミラアリの子供で次女の双子ちゃんメインで!
・・・とか言いつつあいつが出張ってるじゃん!!という感じですが、何故か書いているうちにこうなりました…
上記のとおり子供アリ設定なので、ねつ造等が苦手な方はスルーで
ねつ造okの方はいつも通りつづきからどぞ!



「セラス~遊んで~」
「セラス~トカゲさんになって~」
 
きゃっきゃっと可愛らしい声が屋敷の庭に響き渡る。
揃いの金髪に、揃いの青い目。
良く似た顔をキラキラと輝かせて青髪の青年に飛びつく2人の子供。
飛びついた拍子に色違いのドレスのスカートがふわりとなびく。
 
「お二人とも、そのように飛びつかれてはいけませんよ。それと私はドラゴンです」
 
窘めながら飛びつく子供たちを危なげなくしっかりと受けとめる青年。
そしてしっかりと間違った部分を訂正することも忘れない。
あの男め…あとで丸焼きにしてやる…という思いは勿論表には微塵も見せない。
 
「ドラ?ゴン…?」
「ドラと、ゴン…?へんなの~」
「セラスはトカゲさんじゃないの~?ワンワン?」
「ニャンニャンだよ~」
 
どこか昔に聞いたような事を言いながら首をかしげる双子たち。
単なるバカなのだが、やはりご主人様のお子ですね、とセラスの口元は緩む。
 
「いいから、セラス遊んで~」
「大きくなって~」
 
しきりにせがむ双子たちに困った顔を見せるセラス。
 
「駄目ですよ二人とも、怪我をしてしまいますから」
「えぇ~、つまんない~」
「つまんないぃ~」
「そういわれましても…」
「良いじゃない少しくらい。大丈夫よ。相変わらず過保護なんだから」
「そんな、ご主人さまぁ~~」
 
ぺろっと何でもないように言うアリシアにセラスが相変わらず情けない声を上げる。
 
「かほご~」
「セラス~かほご~遊んで~」
 
子供たちは訳もわからず聞いた言葉を反芻しながら更に遊んでくれるようセラスにねだる。
 
「ほらほら、こんなにお願いしているのに可哀そうだと思わないの…?冷たいやつね。やっぱり冷血動物だからかしら」
「うっ、うっ、主人様まで爬虫類扱い…ひどいですぅぅ~~」
 
子供たちをしっかり抱きしめながら、アリシアのぞんざいな扱いにセラスはぐじぐじと泣くしぐさを見せる。
そんなセラスを慰めるように双子たちはセラスの髪をなでたり、ひっぱる。
 
「セラス、ないてる~よしよし」
「なでなでするの~」
「うっ…、なんてお優しい…っ!」
 
感極まったセラスにアリシアは白けた表情を見せるが、ここぞとばかりに畳み掛ける。
 
「ほらこんなにセラスを慕ってるのよ?少しくらい遊んであげなさい」
「~~っ。分かりました…。少しだけですからね。」
 
やはり主人には強く逆らえないのか抱きとめていた双子たちを床におろし、3人から距離をとると渋々セラスはドラゴンの姿をとる。
目の前に現れた大きなドラゴンの姿に子供たちは感嘆の声を上げる。
 
「わぁ~い、大きい!!」
「わぁ~い、大きいトカゲさん!!」
「ドラゴンです」
 
律儀にしっかりと訂正を入れながら、セラスはさっそく飛びついてくる双子たちを落とさないよう気を遣い色々と体勢を変える。
双子たちは大きいセラスの体によじ登って上から景色を眺めたり、尻尾を滑り台にして滑って遊んだりと、ハラハラするセラスをよそに好き放題していた。
そして、その母親はというと、近くの木陰でセラスが子守してくれると楽だわ~などとのたまいながら本なぞ読んでいる。
そうして暫く双子たちがきゃっきゃっとセラスで遊んでいると、突然大きな声が庭に響き渡った。
 
「何をやってるんだ!」
「ちっ、うるさいのが来たわね」
 
聞き覚えのありすぎる声にアリシアは苦々しい顔をして読んでいた本を閉じた。
 
「あっ、お父様~v」
「お父様~v」
 
声の方を振り返れば予想通り血相を変えたミラーが走り寄ってきている。
双子たちは大好きな父親の姿に機嫌よく手を振る。
セラスの体から手を放す子供たちのその体勢に、ミラーはより顔色を真っ青にさせる。
 
「あら、ミラー。もう仕事は終わったの?」
「そんなことはどうでもいい!二人とも何をやっているんだ!!早く下りないか」
「えぇ~」
「えぇ~」
「えぇ~、じゃない。二人とも早く下りるんだ。そんなトカゲに近づくんじゃない!」
「私はドラゴンですっ!!」
 
ミラーのセリフに先ほどの双子たちと同じく訂正を入れるが、その口調は当然ながら先ほどよりもきつい。
しかし、そんなことを気にするミラーではない。
いつもであれば売り言葉に買い言葉で、2人の言い争いが勃発するが、今は目の前の愛娘がよほど心配なのか、セラスの言葉など耳に入っていないかのように子供達からひたと目を離さない。
 
「早く下りないか!!落ちたらどうするんだ!」
「私が落とすはずないでしょう!」
 
先ほどまで散々2人を乗せることに反対していたセラスだが、ミラーにいらぬ心配をされて憤慨する。
 
「そうよ。それに少しくらい落ちても大丈夫よ、子供はそうして丈夫に育ってくんだから」
「~~~っ。君は相変わらずおおざっぱだな!それに、皮膚の棘で怪我をしたらどうするんだ!?」
「はっ…!そうですよ、ご主人様!私の皮膚は堅いんですからお二人がけがでもしたら…」
 
さっきまでいがみ合っていたかと思えば、今度は2人で結託してアリシアに詰め寄ってくる。
こんな時だけ結託しないでよね…。苦々しく思いながら顔をしかめる。
すっかり頭に血を登らせたミラーと反対に落ち着いたアリシア。
 
「はいはい、全く…。あれくらい大丈夫よ、私もあんなの子供のころしょっちゅう。落ちても多少の怪我で…」
「落ちたのか!?だから君はいつもあんなに怪我が絶えなかったんだな!?いつも注意しろとあれほど…」
 
うっかり漏らした失言に矛先が自分に向かい、アリシアはしまったと顔をしかめる。
のどかな木漏れ日の中、しばらくの間庭にがみがみとミラーの小言が響いたのは言うまでもない。




はい、お粗末さまでした!
前記の通りミラアリ子供SSでしたいかがだったでしょうか?
急いで仕上げたのでかなりノリだけの出来になってます…
まぁ、悶えた勢いで書いたものなんで、そもそもがノリと言ってしまえばそれまでなんですが
今回のも気が向いたらまた修正するかもです
でも、書いてて楽しかったですv
末筆ながら、木の実さん素敵な設定をありがとうございましたv
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